第2回Board Game Japanカップ

「第2回Board Game Japanカップ」を開催します!

NPO法人Board Game Japanでは、アマチュアのボードゲームクリエイターによるユニークな作品や、社会課題の解決やアカデミック・アウトリーチに貢献するゲームに光を当て、それらを表彰するコンテスト「第2回Board Game Japanカップ」を開催します。 一般(高校生以上)の方を対象にした「クリエイター部門」と、小中学生の方を対象にした「ジュニアクリエイター部門」の2部門があり、ささやかですが、受賞された方への賞品も用意しています。 2023/11/10(金)〜2024/1/10(水)エントリー期間とし、2月上旬結果発表を予定しています。

* このコンテストにおける「ボードゲーム」は、ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲーム全般を指します。

スケジュール

エントリー期間2023/11/10(金)〜2024/1/10(水)
選考期間1月中旬〜下旬
審査結果発表2月上旬

過去の実施結果

2023年1月〜3月に実施した「第1回Board Game Japanカップ」の審査結果を公開しています。

主催

Board Game Japan

NPO法人Board Game Japan

学習要素を含むボードゲームの開発と、ボードゲームの開発・振興・研究に向けたプラットフォームの構築を行っている団体です。 「Board Game Japanカップ」に関するお問い合わせは、ウェブサイトのお問い合わせフォームからお願いいたします。

部門

Board Game Japanカップは、一般(高校生以上)の方を対象にした「クリエイター部門」と、小中学生の方を対象にした「ジュニアクリエイター部門」の2部門について、エントリーを募集します。 応募はお一人につき1部門・1作品となります。ただし、複数名で共同制作された作品に関しては、エントリーされる代表者の方が別であれば、同じ方が制作に関わっていてもエントリーすることができます。

クリエイター部門

対象
オリジナルのボードゲームを自作したことがある方
* 作品を共同で制作された場合、複数名やチームでの応募も可能です。その場合、本エントリー時に制作者全員のお名前を記載してください。
賞・賞品
  • 大賞 (1作品)
    賞品: Amazonギフトカード5万円
    副賞: 「第2回 Board Game Japanカップ大賞受賞作品」であることを示すオリジナルのロゴデータをお送りします。ボードゲームを商品化される際のパッケージや、制作資金を調達する際のクラウドファンディングなどにご活用ください。
  • 入賞 (5作品以内)
    賞品: Amazonギフトカード1万円
    副賞: 「第2回 Board Game Japanカップ入賞作品」であることを示すオリジナルのロゴデータをお送りします。ボードゲームを商品化される際のパッケージや、制作資金を調達する際のクラウドファンディングなどにご活用ください。
応募内容
自作したオリジナルのボードゲームプロトタイプ(試作品)でも可
  • 応募時点では完成していない「プロトタイプ(試作品)」のボードゲームであっても、一度でも「テストプレイ」(ここでは、制作者が想定したルールに沿って、制作中のゲームで人々が実際に遊んでみることを指します)を行ったことがあれば応募できます。
  • 数年以内であれば、過去に制作したボードゲームでも応募できます。
  • 応募できるボードゲームは自作のもののみです。他者の作品での応募はご遠慮ください盗作が判明した場合、受賞後であっても受賞は取り消されます
応募方法
Googleフォームに必要事項を記入し、オリジナルのボードゲームに関する下記のものを添付してエントリーしてください。 添付資料のうち、任意のものは添付しなくても応募できますが、添付した場合は審査員が内容を理解しやすくなるため、評価が高くなる可能性があります。
  • 添付必須のもの: 写真
  • 添付任意のもの: 企画書, プレイ動画(5分以内), ルールブック
審査基準
コンセプトやゲームシステムのオリジナリティ」「学びの要素や社会への波及効果」「ゲームとしての面白さ」を審査員が総合的に評価します。

ジュニアクリエイター部門

おうぼできる人
ボードゲームを自分で作ったことがある小中学生の人
* 作品をだれかといっしょに作った場合、チームでおうぼすることもできます。その場合はエントリーするときに、作った人全員の名前を書いてください。
しょう品
  • 大しょう (1作品)
    しょう品: Amazonギフトカード3万円分、「第2回 Board Game Japanカップ大しょう受しょう作品」であることがわかるオリジナルのロゴデータ(ボードゲームをさらにたくさんの人に遊んでもらうために役立ててください)
  • 入しょう (5作品まで)
    しょう品: Amazonギフトカード1万円分、「第2回 Board Game Japanカップ入しょう作品」であることがわかるオリジナルのロゴデータ(ボードゲームをさらにたくさんの人に遊んでもらうために役立ててください)
おうぼするもの
自分で作ったボードゲーム(プロトタイプ(ためしにつくったもの)でもOKです)
  • おうぼする時はまだ出来上がっていない「プロトタイプ(ためしにつくったもの)」のボードゲームであっても、一度でも「テストプレイ」(ここでは、作った人が決めたルールで、他の人が遊んでみることをいいます)を行ったことがあればおうぼできます。
  • 新しく作ったものだけでなく、何年か前に作ったボードゲームでもおうぼできます。
  • おうぼできるボードゲームは自分で作ったもののみです。他の人が作った作品を自分の作品としておうぼすることはできません
  • ゲーム・アニメ・マンガのキャラクターのイラストを使うなど、ちょ作けんをむしして作った作品でおうぼすることはできません
おうぼのやりかた
Googleフォームにどんなゲームを作ったかを書き、ゲームの写真などといっしょに送ってください。 「できれば用意するもの」はなくてもおうぼできますが、送ってもらったほうが、しんさ員の人たちにとってどんなゲームか分かりやすくなるので、入しょうしやすくなるかもしれません。
  • かならず用意するもの: 写真
  • できれば用意するもの: プレイ動画(5分まで), ルールブック(ゲームのルールを分かりやすく書いたもの)
しんさのポイント
作った人のこせいが感じられるゲームかどうか」「遊ぶ人にとって学びなどがあるかどうか」「遊ぶ人にとって面白そうかどうか」の3つについて、しんさ員の人たちが「いいね」と思ったゲームを作った人にしょうをおくります。

審査

審査員

  • 江間 有沙(東京大学国際高等研究所東京カレッジ准教授。主な研究分野:科学技術社会論)
  • 加納 圭(滋賀大学教育学部教授。主な研究分野:科学コミュニケーション)
  • 堂野 能伸(NPO法人Board Game Japan代表理事)

*今後、上記以外の審査員の方に加わっていただく可能性があります。

審査方法

1月中旬〜下旬に、エントリー用のGoogleフォームに記載された内容および添付資料をもとに選考を行い、受賞候補作品を選定します。 それらの作品が応募者によるオリジナル作品かどうかの確認を事務局で行った上で、1月下旬に審査員による合議を行って受賞作品および大賞受賞作品を決定し、2月上旬に審査結果を発表する予定です。 入賞されたかどうかに関わらず、エントリーをされた方全員に審査結果をお伝えします。

「第2回 Board Game Japanカップ」エントリー受付フォーム

エントリー期間は2023/11/10(金)〜2024/1/10(水)です。

クリエイター部門への応募

エントリーには、下記のフォーム(またはフォームを直接表示)をご利用ください。

ジュニアクリエイター部門への応募

エントリーには、下記のフォーム(またはフォームを直接表示)をご利用ください。

「第1回 Board Game Japanカップ」審査結果(2023年1月〜3月に実施)

エントリー期間に、クリエイター部門42作品、ユーザー部門6作品のご応募がありました。たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました! 審査の結果、以下の作品が第1回Board Game Japanカップの入賞作品となりました。(各賞における作品の並び順は、応募時のエントリー順となります)

クリエイター部門
大賞 「歯の王様をまもるゲーム」(株式会社Dental Defense 生澤右子さん、
スピカデザイン 大下修央さん・東京都、埼玉県)
審査員特別賞 「ソノトキボクハ」(AvignonGamesさん・大阪府)
「ツミキルン⁉︎」(渡邉かれんさん・佐賀県)
「ペリー来航の7日間」(チーム家系さん・東京都)
入賞 「LIFE」(フダコマ広場さん・東京都)
「漢ポー」(石川家さん・山形県)
「グラマ」(学生団体ビーラインドプロジェクトさん・東京都)
「ごみゼロゲーム」(坂野晶さん・兵庫県)
「ぎゅっと〜AIとともに生きる〜」(りんごラボさん・栃木県、埼玉県、神奈川県、東京都)
ユーザー部門
入賞 ボードゲーム川柳(たかひろうさん・新潟県)
ボードゲーム作文(のぼりくだりさん・広島県)

クリエイター部門: 選評

入賞作品に関する選評は次の通りです。

大賞(賞品:Amazonギフトカード5万円分、副賞:ゲームマーケット2023春「研修ゲームラボ」ブース内出展権)

「歯の王様をまもるゲーム」(株式会社Dental Defense 生澤右子さん、スピカデザイン 大下修央さん・東京都、埼玉県)

選評:子どもを持つ親が悩みがちなオーラルケアについて子ども自身が大人と一緒に体験できるようにゲーム化した点、専門家である歯科医の方が発案されておりエビデンスに基づいた内容である点、虫歯になってしまうプロセスを”カウントダウン"という形で表現しており視覚的な面白さも伴うゲームである点など、ユニークさ・学習要素・ゲーム性を兼ね備えており、大賞にふさわしい作品と評価されました。

審査員特別賞(賞品:Amazonギフトカード2万円分)

「ソノトキボクハ」(AvignonGamesさん・大阪府)

選評:同じものを見ても、まったく違うことを思う。他者との間でのミスコミュニケーションを解消するためのツールとして、「ソノトキボクハ」はシンプルながらにいろいろな遊び方が楽しめそうだと思った。例えば、自分自身が昔と今とで感じ方が異なっていることを伝えることもできる。あるいはこのゲームは7歳からとあるけれど、感情を言葉としてうまく伝えられないことで、もどかしくて泣いてしまう子供が、気持ちの整理をつけるためにも使えるのではないだろうか。そんないろんな使い方を思い起こさせるようなゲームである。ーー審査員 江間 有沙(東京大学未来ビジョン研究センター准教授)

「ツミキルン⁉︎」(渡邉かれんさん・佐賀県)

選評:陶芸をしたことがないのですが、リアルな焼き物をコマにしているところや、釜に詰めるところをテーマにしているところが斬新で面白い。ビジュアル的にもとても楽しそうで、やってみたくなりました。ーー審査員:加納 圭(滋賀大学教育学部教授)

「ペリー来航の7日間」(チーム家系さん・東京都)

選評:男性では「なんとなく」でしか分からない世界。まじまじと聞くのには恥ずかしさもあり、聞きづらいことをゲームを通じて追体験でき、上手く伝えられていると思う。その時女性ではどういったことが起こっているとか、人により症状が違うことや、アクシデントが起こった時の対応など、ゲーム後に女性やパートナーに対してのサポートの仕方を考える良い機会が持てるボードゲームである。高校生以上を対象としているが、対象はあえて男女で分けても良いと思った(女性は中学生以上、男性は高校生以上など)。より良い関係に気づいていく上で、ぜひ多くの男性に体験してほしいと思う。ーー審査員:堂野 能伸(NPO法人Board Game Japan代表理事)

入賞(賞品:Amazonギフトカード1万円分)

「LIFE」(フダコマ広場さん・東京都)

選評:防災という社会的に重要なテーマを扱い、老若男女が楽しめるゲームにしたことや、ゲームのコンセプトや仕組みを伝えるプレゼンテーション力の高さが評価されました。

「漢ポー」(石川家さん・山形県)

選評:お子さんが8歳の時にひらめいたアイデアをもとに家族でゲーム化されたということで、「ゲームの種になるアイデアは日々の生活の中に埋もれている」ことを感じさせるユニークな作品という点が評価されました。

「グラマ」(学生団体ビーラインドプロジェクトさん・東京都)

選評:視覚障害のある方とない方がともに遊び、相互理解を深めるためのゲームというインクルーシブな視点で開発されており、シンプルなルールですぐに遊べる協力ゲームであることが評価されました。

「ごみゼロゲーム」(坂野晶さん・兵庫県)

選評:環境問題をテーマにしたボードゲームは多くありますが、ごみ減量のキーワードとされる「4R」の中で”Refuse(リフューズ)”が最重要であるという明確なメッセージをゲームに反映している点が評価されました。

「ぎゅっと〜AIとともに生きる〜」(りんごラボさん・栃木県、埼玉県、神奈川県、東京都)

選評:AIと人間が共生する未来社会の姿をみんなで楽しみながら考える、というユニークなコンセプトを、近年国内で普及しつつある発想系カードゲームという形で具体化した点が評価されました。

ユーザー部門: 作品と選評

入賞作品と、作品に関する選評は次の通りです。

入賞(賞品:Amazonギフトカード1万円分)

ボードゲーム川柳(たかひろうさん・新潟県)

選評:著者の方いわく「ボードゲームのインストをやっていて、言われて一番嬉しい言葉。仲間の輪が広がった実感を感じる瞬間の川柳です」。多くのボードゲームファンにとって身に覚えがあるであろう場面を、共感しやすいシンプルな言葉にまとめたことが評価されました。

ボードゲーム作文(のぼりくだりさん・広島県)

選評:著者の方は、コロナ禍で生活スタイルが変化する中でボードゲームに注目されたとのこと。臨場感のあるエピソードを通して、読んだ人にも「ボードゲームカフェに行ってみたいな」と思わせる作品であることが評価されました。